ブログ村ランキング↓クリックで投票してね♪(1日1回有効)

facebook いいね!

  • facebook いいね!

my twitter

  • my twitter

related items

my bookshelf

  • ブクログ

映画・テレビ

2013年10月18日 (金)

「風立ちぬ」

2時間の予定が急にキャンセルになったので急きょ映画館へ向かった。
スタジオジブリ、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を見るために。(公式サイト→コチラ)
「アリエッティ」の感想にも書いたんだけど、映画館で見るべき映画というものがある。
スタジオジブリの作品がそう。

実際に見て、やっぱりもう一度そう思った。
「これは映画館で観ねば」

絵の美しさ、動きの躍動感、音のディティール、まあどこを取っても見事な芸術作品。
畳の上を歩く足が畳を擦る音とかね、入ってます。
それから声優陣もスゴイです!

巷では「賛否両論」とか言われてるそうだが、私は傑作だと思う。
アニメーションという表現でここまでやれるのか、と鬼気迫るものを感じた。
ああ、そう言えば、「AKIRA」を映画館で見た時に感じた戦慄に似ている。

コンピュータグラフィックの存在しなかった時代のAKIRAに感じた驚愕。
コンピュータグラフィックが隆盛を極める時代に尚の事手書きアニメでこれでもかと表現を極めた作品に、また驚嘆。
実際に人間が手を動かして「ものを作る」というここまでのこだわりが、作品の血肉の通わせ度を上げる。

そして、この「風立ちぬ」はエンディングロールの文字がどう見ても手書きなのです。
「あれ?うわぁ~!手書き?!」とビックリすると同時に納得した。

そういう美しさへのこだわりが主人公が持つ美しい飛行機へのこだわりとガッチリかぶっている。

飛行機を作ることを夢見た少年が優秀な飛行機設計士となり、素晴らしい性能の美しい飛行機を完成させる。
しかし、時代は戦争へ向かっている。
その飛行機は戦闘機として開発されたのだ。

主人公が生きたのが、この時代でなかったなら。
たとえば現代に生まれ、飛行機を設計したいという夢を見たとしたら・・・旅客機を設計したかもしれない。
でも人は自分の生まれる時代を選べない。

「ピラミッドのある世界を選ぶか」というセリフがあった。
人はピラミッドというアイデアと存在を得た以上、ピラミッドのない世界を選ぶことは不可能なのかもしれない。
人間の業を感じた。

そして、戦争へと向かう時代の空気とは裏腹に日々の暮らしを営む人々や景色は美しい。

一昔前の日本ってこんなに美しかったんだなぁ。
人々の言葉遣いや立ち振る舞いの所作ってこんなに素敵だったんだなぁ。
粋な所もあったんだなぁ。

いやー、苦しい。切ない。
矛盾をいっぱい抱えて生きるしかない。
あら、これ私の事やわ・・・。


♪:;;;:♪ 黒川さんと服部さん役の声優は声で分かった。私、耳がいいんです。

↓1クリックで応援おねがいします↓

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

ブログ更新の励みになります。
ありがとうございました!.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。.

2013年5月28日 (火)

「めめめのくらげ」で童心に返り、監督と握手

現代アートの巨匠、村上隆さんが映画を作られたという。
「めめめのくらげ」
不思議なタイトルです。

いやぁー気になりますやん。
そしたらね、先週末、シネ・リーブル神戸に、その村上隆さんが来てトークショーしはるとTwitterで情報ゲット!
勇んで行って来ました。

完成ぎりぎりまでこだわった分、プロモーションがあまり出来てなかったそうで、客足はあまり伸びていないと言う。
なんと、残念。

率直な感想としては、子供から大人まで楽しめるファンタジーのエンターテイメントだと思う。
実写の世界にCGの不思議な生き物(?}達の世界が融合していて、小学生の頃の気持ちを思いだして、童心に返っていた。
クライマックス、気がつくと涙がホロリとこぼれた。

私自身、小学校3年生の時に引っ越して転校生っていう経験をしてて、仲良しの友達が出来るまでちょっと寂しかった経験とかあったりして、1人の帰り道、自分で想像した妖精的な生き物がそばにいるような気持ちでいたことがあった。確かに。

だから主人公の少年に自然と感情移入しちゃった。

続編も出るということで予告編も見れました。
その時には、テレビCMとか子供向けに打って、子供向けのプロモーションをされたらいいと思いました。
子供って4歳ぐらいから段々と親が薦めたものに興味を示さなくなって、自分で「見つけた!」「行きたい!」ってならないと行動しないから。
今回、ウチの息子を誘ったんだけど、パソコンで予告編見てみて、「キャラがちょっとキモイかな」っていう理由で行きたがらなかった。
キャラのもちっと感が苦手な「こびとづかん」っぽく見えたのかなぁ?

それはそうと、上映後、ロビーに村上隆さんが立ってくださっていて、握手してもらいました!!!
うぉーラッキー!(≧∇≦)

トークショーで監督から直接お話を聴けたというだけでも貴重な経験だと思ったけど、握手まで!
映画を作ることに、映像、音楽、演出、様々にこだわって作り続けたというご本人の熱いトークを聴いて、作品を見て、監督と握手できて、贅沢な時間でした。


:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
お手数ですが、下の写真(ブログ村バナー)をクリックお願いいたしますm(_ _)m!(1日1回有効です)
その1クリックがめちゃ励みになります!

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

2013年1月26日 (土)

Precious

DIYの話はちょっと休憩して、年末に見た映画の話。

第82回アカデミー賞で助演女優賞と脚色賞を受賞している「プレシャス」という映画。

ずっと気になってたけど、精神的に安定してないとキツイだろうと思ってた。
やっと見れそうな気がしてレンタルした。

16歳の女の子、プレシャスは父親にレイプされて二人目の子供を妊娠している。
家庭環境は劣悪。
生活保護費を当てにする母親は家事をプレシャスにさせ、罵倒する毎日。
「Precious」という名前とはほど遠い暮らし。

ある日、学校を退学になり、オルタナティブスクールに通い始めてから、読み書き能力を身につけて自分を表現することを知るプレシャス。
家を出て、一人出産に臨む。

そして、「戻ってきてほしい」という母親との対峙。

何度も号泣してしまった。
生きるという事は時にこんなにも過酷だ。
それでも希望はある。

ふと「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に似ているなと思った。

白昼夢にふける幸薄い女性主人公。
綱渡りのようなギリギリの生活。

でも、「プレシャス」の方がだんぜん救いがある。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は「もう1回観る?」と訊かれたら返事はNO、だけど、「プレシャス」ならYESだ。

私、語学教師だけど、一応教師という職業をやってるので、プレシャスの通い始めたオルタナティブスクールの先生の強さに感銘を受けた。
それに、読み書きが出来る事で世界が変わるということに、激しく共感した。

あと、マライア・キャリーとレニー・クラビッツが普通の役で出てるんだけど、すごく普通な感じで、とても良かった。
演技も素晴らしかったと思う。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
お手数ですが、下の写真(ブログ村バナー)をクリックお願いいたしますm(_ _)m!(1日1回有効です)
その1クリックがめちゃ励みになります!

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

2012年12月 8日 (土)

「英国王のスピーチ」

先日、「英国王のスピーチ」を観た。
去年のアカデミー賞作品だから観たいと思ってたらYahoo!プレミア会員は無料でネット視聴できるという。

観てみたら、めちゃめちゃ共感しちゃった。
今のタイミングで観るべくして観た、という感じ。

時はヒトラーの時代、イギリスの王子ジョージ6世は吃音に悩んでいた。
心配した妻が探し出した言語療法士ライオネルとの言語訓練がスタートする。
という話。

なぜ私がそんなに共感したかと言うと、私自身がFMラジオのボイストレーニングで苦戦していたから。
レッスンの度に、いかに自分の体を思うように動かせないかと思い知る。
自分の声の出し方や姿勢に無意識の癖がある。
先生に指摘され、このようにやってみましょうと言われる。
言われた通りになかなか出来ない。
何もかもが新鮮だった通い始めの時期と比べると、停滞しているように思えて、ますます上手く喋れなくなっていた。

決定的だったのが、息継ぎの時、つい口で息を吸ってしまうこと。
これは子供の頃からアレルギー性鼻炎と診断された私。
この季節は特に鼻が詰まりやすい。

それから緊張して喉や肩に力が入ってしまう。
一緒にレッスンを受講している20人ほどの人達に聞かれているという意識、上手くやって先生からオッケーをもらいたいという意識が出るんだろうなぁ。

「緊張しないように意識しない」
思うだけでできるなら、こんな楽なことはないんだけど。

そんな時、この映画を観て、先生の指摘・指導を素直な心で受け容れて、とにかくもっと練習しようと思えるようになった。

ちょうどこの映画を観た直後のレッスンで私は、ジョージ6世を「リラックスすれば大丈夫だよ!」と応援した気持ちを自分に向けることができた。
気持ちいいほどの変化が訪れた。
決して上手に声を出せたわけじゃない。
でも自分の癖を直す練習方法を先生に教えてもらうことができた。

この件の前から既に、私はレッスンをウケながら、きっと私にとってラジオに出演して喋ることは最終目的じゃないんだろうなと気づき始めていた。
「心と体の結びつき」について、少し糸口が見え始めたのだ。

映画の話に戻ると、「英国王のスピーチ」はとても普遍的なテーマを描いていると思う。
壁にぶちあたり、超えなければならない試練がやって来た時、自分自身を知ることになる。
そこには導いてくれる師が現れる。
あとは、心を開いて教えを請えるかどうか、だ。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
お手数ですが、下の写真(ブログ村バナー)をクリックお願いいたしますm(_ _)m!(1日1回有効です)
その1クリックがめちゃ励みになります!

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

2012年7月 8日 (日)

「 最高の人生の見つけ方」

楽天レンタルで借りたいCDがあったので、ついでに映画のDVDを1本借りた。
それがコレ。
「最高の人生の見つけ方」

主演がジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。
見応えある。

病室で同室になった、金持ちと自動車整備工の話。
二人とも余命6ヶ月の宣告を受けて、残りの時間を共に過ごすことにする・・・。
お涙ちょうだい的な雰囲気でなく、よかった。
(ちなみに病室で2人が見ていた有名なクイズ番組、私もハワイに留学してた時によく見てたので、共感が高まった。)

金持ちだろうと、庶民だろうと、治療の副作用の苦しみは同じ。
死を迎えるという事実も。
そこに生まれた友情。

英語の原題はBucket List。
訳すなら「死ぬまでにやることリスト」ということ。
「最高の人生の見つけ方」とずいぶん雰囲気が違いますなぁー。
日本語に訳すときに何だかエレガントな題にしちゃうっていうパターン。

調べてみると、このbucketの語の由来というのは、kick the bucketという「首つり自殺する時に、バケツの上に立って、ソレを蹴る」=「死ぬ」という意味のイディオムだそうだ。
ますます邦題から遠のいた・・・。

それはさておき。
私は、姉が末期癌の告知を受けてから他界するまでの3ヶ月の間、正直、家族としてホントに大したことが出来なかったことを、今でも悔やんでいる。
でも、それは、治療も受けて、食事療法もして、本人もダンナさんも、そして私も、わずかでも最後まで希望を持って過ごしていたことが大きい。
「たとえ1ヶ月でも長く」と。

でも私は今思えば本当に恐かったのだ。事実に向き合うのが。
姉を失うという事実に。
今でも、姉を喪失したその違和感と折り合いを上手くつけられてるとは思えない。

姉も、私達家族も、この映画の主人公達のように、「残りの時間をいかに過ごすか」という風にはとてもじゃないけど割り切れなかった。
もちろん、年齢の違い、文化の違い、性別の違い、など、簡単には比べられないだろう。
実際、そこそこ年齢を重ねていたとしても、この映画みたいに、潔く海外旅行に行ったりは、なかなか出来ないと思う。

そういうわけで、この手の映画やドラマは、私にとってはいろいろと考えることが多い。
見ながら号泣し、内容と平行して、姉のことや母のことを想っている。

私なりの「鎮魂の祈り」の1つの形なのかもしれない。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
お手数ですが、下のブログ村バナーを1クリックお願いいたしますm(_ _)m!(1日1回有効です)
その1クリックがめちゃ励みになります!

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

2012年4月30日 (月)

映画「ノルウェイの森」

ダンナがテレビ録画用に外付けハードディスクを買ってきて、容量が多いからかケーブルテレビの番組をガンガン撮り始めた。
録画リストをスクロールしていくと、映画館で見そびれた「ノルウェイの森」を録画してくれてるではないか。


私は原作本「ノルウェイの森」は確か19歳の時に読んで、それ以来、ずっと村上春樹ファンである。
著作のほとんどを読んでいる。


村上春樹作品のどこに惹かれるかをうまく説明するのは難しい。
だって、好きなんだもん、という感じ。

ストーリーに引き込まれるところ。
主な登場人物が繊細で誠実なところ。
文体。
素晴らしい比喩が散りばめられているところ。

そんな小説の世界を映画にする。
難しいはず。

しかし、「ノルウェイの森」映画化の一報を知った時、「見たい」と思った。
それは、主演・松山ケンイチという点も大きかった。
勿論、私自身が彼のファンだということもあるけど、それよりも、作品世界に「合いそうだ」という直感があった。

内田樹センセイのレビューを読んで、ますます見たくなった。

実際に映画を見てみて、ぶっとんだ。
監督がそうとうこだわった、という話は聞いていたが、原作のイメージを緻密に映像化しようと試みていると感じた。
森の緑や、昭和の街の風景。
今では「昭和レトロ」と呼ばれるインテリア・スタイルのエッセンスがあちらこちらに!
(個人的には壁紙やカーテンの柄に目が行って仕方なかった。)

そして、とりわけ素晴らしいと思ったのが、主人公ワタナベを演じる松山ケンイチ君の演技。
作品によって、別人になり変わる俳優さんだ。
しゃべり方や伏せ目がちな表情や、時折微笑む時の穏やかで繊細な雰囲気。

他の俳優さんもみんなそうだったんだけど、ささやくようなしゃべり方が良かった。
原作の美しい会話のイメージにぴったり。
(「春の熊」の話は出てこなかったけど。あれ、ノルウェイの森だったっけ?)

原作と出逢って20年以上経って、映画化された作品を見たことによって、自分が持っていた小説世界の記憶に鮮やかな色が注ぎ込まれて、私は不思議な感覚に陥っている。
まるで小説を読み直したみたいだ。

今の私にとっては、身近な人間を死(それも自死)によって失った後、我々が引き込まれてしまう闇がどのようなものなのかというテーマを改めて突きつけられたような気がしている。

村上春樹氏も言っているように、「ノルウェイの森」は確かに恋愛小説だ。
だけど、私にとっては、一方に死の闇が渦巻く淵に立って尚、生きようとする人間のドラマ。


ブログランキング・にほんブログ村へ

↑最後まで読んでくれてありがとうございます。
来たよ、っていう足あと的な感じで押していただけると嬉しいです。

2012年2月28日 (火)

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 ---映画館の価値

またしても、映画館で観るべき映画について確信を得させてくれた作品。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ダンナの会社の福利厚生で得た映画のチケットの有効期限が2月いっぱいだったので、1人で映画館へ。
車で曲がる道を2回間違えて上映開始時間に遅れてしまったけど、見始めた途端にマックススピードに入り号泣の連続。
上映終了後トイレに行って鏡を見たら眼が真っ赤だった。

途中、何度、嗚咽の声が漏れないようにこらえて深呼吸したことか。
もしウチでDVDかなんかで観ていたら、きっと再生を停めて、ティッシュで鼻をかんで嗚咽がおさまるまで「泣き休憩」をとったことだろう。

ストーリーを少しだけ紹介すると。。。(前知識無しで見たい人は★印まで飛んでください。)
ニューヨークに住んでいる主人公のオスカー君はすごく頭の良い少年。
だけど繊細な面があって生きるには不器用。
トム・ハンクス演じるお父さんは、元々は科学者を夢見ていた宝石商。
オスカー君にとっては、いろいろ教えてくれるし遊んでくれるし親友のような存在。
ある日オスカーは学校から早く帰される。
街は騒然としてサイレンが鳴り響く。
テレビを付けるとニュースでは衝撃的な事件を報じている。
9.11だ。
留守番電話に父からのメッセージが入っている・・・。
死後1年経ち、父の部屋にやっと入れたオスカーは花瓶の中に鍵を見つけ、何の鍵なのか見つけるプロジェクトに打ち込み始める。
しかし、9.11の影響で、公共交通機関を利用することも恐怖を感じるオスカー。
もともとうるさい音などに過敏だった感覚に加えて、何をするにも9.11のイメージにつながって足がすくんでしまう。
・・・


今年の5月で私の姉が他界して3年になる。
肝臓癌で余命3ヶ月の診断を受けるまで、2歳と4歳の2人の息子の子育てに奮闘し、翻訳の仕事もしていて特に病気もしていなかった。
私や家族にとって、突然命を奪われたという感覚は映画のそれと共通する。
一方で、テロの犠牲になったという感覚は想像してもしきれない恐ろしさだと感じる。
人間の悪意によって命を奪われた悔しさと病気によって命を奪われた悔しさ。
その違いはきっと大きい。

でも、映画の中で描かれている、身内の突然の死を理不尽だと思う表現に、自分の心の奥底にフタをしていた何かをこじ開けられた気がした。
オスカーのママ役のサンドラ・ブロックの口からDoesn't make sense. というセリフが何度か繰り返された。

日本語字幕では「ママだって分からないわ」だったかな。
「分からない」という日本語は守備範囲がとても広い。

でも英語のDoesn't make sense.を聞いて、「分からない」よりも適切に表現してくれていると思った。
この間まで生きていた大切な人がココにいない、とにかくおかしい、釈然としないんだよ、という感じ。


姉の死から約3年。
日々の日常の中で、いつの間にか姉の不在に慣れてしまいそうな自分がコワイ。
でも決して慣れてはいないことに時々気づく。
恒例のイトコが集まってのお誕生日会、なんでいないんだろう、おかしいなぁ、と思う。
でも悲しくなるからその場では考えないようにしている。

その分、夜や1人で車で運転している時に、姉のことを考えて止まらなくなる。
この映画を見た影響が大きかったので、昨夜もなかなか寝付けなかった。
でも、悲しみだけじゃない。
オスカー君のように、勇気をもって行動できたらいいなぁと思った。

それと、もう1点、サンドラ・ブロック演じる母親の視点が、4歳の息子の母である私には突き刺さる程に痛かった。
心配する気持ちと少しずつ自立していく姿をじっと見守る強さ。
素晴らしい演技だった。

この映画を見た人がおそらくみんな言及してると思うから敢えて書かなくてもと思うけど、やっぱり書いておこう。
俳優陣が本当に素晴らしい!

最後に、映画館で映画を見ることの価値について。
いや、この映画は絶対、映画館で観て正解だった。
そりゃ、どんな映画でも(料金のことを除けば)映画館で観たい。
ちょうどいいところで宅急便でピンポーンと鳴ったり、セールスの電話がかかっったりして中断する心配が無いんだもの。

映画館で映画を観ることの価値をこんなにも実感し、考えたことはかつてなかった。
仕事が忙しくなって、のちに子供が生まれて、映画も大好きな演劇もコンサートも遠ざかってしまっていたけれど、最近時々そういう現場へ行けることが増えてきた。
そのありがたさが身にしみる。

去年の「アリエッティ」についてのエントリーでも書いたように、映画館で映画を観ると、主人公の体験している世界の感覚を音や光や振動でリアルに体感することができる。
それに一役買うのが、場内の暗さ。自分自身の存在感が薄れ、大画面の世界のリアル感の方が強くなる。

「ものすごくうるさくて」に関して言うと、主人公のオスカー君が感じている不安や恐怖や過敏の感覚を文字通り体で感じられるように五感を刺激するように作られていると思った。

私自身も時々聴覚過敏っぽい感覚が出て、時計の秒針の音がすごく大きく聞こえたり、テレビの音がすごく不快に感じたりすることがあるので、激しく共感してしまった。

この映画をできることなら映画館で見て、大切な人を失うという経験が「悲しみ」という一言だけでは片付けられるようなモノではないということを、今だからこそ、多くの人に体感してほしい。

3.11も目前です。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

最後まで読んでくださってありがとうございます。
↑ブログ村ランキング・バナー
クリックしていただけると、更新の励みになります。(クリックは1日1回有効です)

2011年11月22日 (火)

プロヴァンスの贈りもの

リドリー・スコット
角川エンタテインメント
発売日:2008-01-11

誰もが、遠いけれど一度は訪れてみたい憧れの地を、心の中に持っているのだろうか。

久しぶりに映画を見た。
近所のツタヤで週末100円セールをやっていて、息子のためにアニメを借りてあげようと、連れて行ったついでに、1本だけ自分のために借りた。
自分のためのDVDをそっこーで選び終わった息子をあんまり待たせるとワチャワチャと駆け回りだすので、「3分以内に決めるぞ」と、ドラマ系の旧作の棚をざっと眺めていたら、このタイトルが目に飛び込んできた。
今、思えば、この出逢いは私への「贈りもの」だった。

DVDケースを手にとって、解説文を読んでこれを借りようと即決した。リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の「プロヴァンスの贈りもの」。

プロヴァンス。
南フランスの田舎で、いつの頃からなのだろう、私の憧れの地である。
好きなインテリアも、気がつくと「プロヴァンス風」だと自覚が出たのもこの2年ほどだ。
だから、3分という短い選択時間内で、この「プロヴァンスの贈りもの」を見つけて思ったことは、「とにかくプロヴァンスの風景やインテリアを見られたらそれで満足しよう」ということだった。

ところが、映像もストーリーも期待以上どころか、惹き付けられて惚れ込んでしまった。うぅぅ~ん、めっちゃええやんかぁ~。
この出逢いは何だろう。
私は南フランスに「呼ばれて」いるのか?
シャガールやゴッホやセザンヌが描いた風景を見たいからだろうか・・・?

主人公は、ラッセル・クロウ演じるマックス。冷酷かつ有能なトレーダーだ。子供の頃に夏を過ごさせてくれたシャトーのオーナーである叔父のヘンリーが他界したと連絡が入り、遺産を相続して売却するために10年以上ぶりにプロバンスのシャトーを訪れる。久しぶりに足を踏み入れるシャトー。変わらない風景。ヘンリーおじさんはいないけれど、蘇る美しい想い出の数々。そして、自分の中に息づいている、叔父から教わった、たくさんの生きる術(すべ)と哲学と忘れていた人生の楽しみを再発見する。

私の心に響いたのは、死んだおじさんの暮らしと生き様を、遺された家の中を歩き、遺品に触れ、記憶をたどりながら感じ取り、自分がどれだけ、この家でおじさんと過ごしたプロヴァンスの日々から豊かなものを学び取っていたのかという気づきがとても丁寧に描かれていた点だ。
「映画を見て泣いた」ということを映画の価値みたいに安易に書くのはいやなので避けたいが、事実として私は泣きに泣いた。なぜなら、私は2年前に仲の良かった姉を癌で亡くし、この2年間というもの、姉の思い出、姉の姿をそこかしらに探し、求め、想いを馳せて泣いて泣いて過ごしてきたからだ。ある風景の中にいるはずの人がおらず、その風景を見ている自分の脳の中ではその人の姿が自然と浮かび、声が聞こえる。そういう現象をこの映画はとても正確に描写できている。そして、故人がなにを遺したかったのだろう、遺品をどのようにしてほしいのだろう、生きている私が代わりにできることは何なのだろう、と本人に訊ねることが叶わぬ問いのヒントを風景の中に探し続ける。
そうしながら、故人が言っていた言葉や暮らしぶりから自分が受け取れるメッセージがたくさんあることに気づく。死んでも心の中に生き続けている、と使い古された言葉かもしれないが、実感として正しい。マックスが受け取った贈りものは畑や家だけではない。
私も姉と対話し続けている。私は問い続ける。時々ふと答えのようなものが見つかった気がする。また、たどりついた小さな発見や日々の喜びを心の中で姉に報告する。そうして年を重ねて生きていくのだろう。年を重ねていったであろう姉の姿を想像しつつ。

いつか私はきっと南フランス、プロヴァンスを旅する。その時には姉の魂も一緒に連れて行く。

・・・・・
↓ブログ村の人気ブログ・ランキングが見られます。
当ブログへのランキングのポイントになりますので、ぜひクリックお願いいたします!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

2011年10月14日 (金)

表現者、石橋凌

9月以降、連休やら台風やらいろいろイベントやらで気持ちがバタバタ続きだったけど、
先週、幼稚園の運動会と教え子の結婚式が無事に終わり、ひとときの一段落。
来週からは、また新しい生徒さんがスイスから来日し、集中コースを教える予定でドキドキ。

今日は息子が早く寝た隙にちょこっとブログ。

最近、やたらと心の師匠、内田樹センセイのことを書いているけれど、
私の、元祖心の師匠は、石橋凌氏である。
今ではテレビも映画も数多くの作品に出演していて俳優として知られているが、
私が惚れ込んだのはARBというロックバンドのヴォーカルー石橋凌だ。
もちろん、俳優としても幅と味のある演技で素晴らしい役者だと思う。
でも、歌い手としての魅力は衝撃的なほどだ。私にとっては。
今年、音楽活動を久しぶりに再開し、12月にソロアルバムを発売するという。
音楽にこんなにも心が躍るのは何年ぶりだろう。

オフィシャルサイトがリニューアルして、レコーディング風景の動画や新曲もアップされている。
めっちゃめっちゃかっこいいので、ぜひぜひクリックしてちらっと覗いてみてください。
動画「予告編1」「予告編2」両方ともしびれますぅ~。

私は脳味噌も魂もゆっさゆっさと揺さぶられた。
その12月に発売になるというCD+DVD+書籍「表現者」を、興奮しながら予約してしまった。

さらに凌さんが新作について語ったラジオが
DNA ~ロックの殿堂~ 石橋凌 我、喋る」というタイトルで
ポッドキャストになっているのも聴いて、何回も泣いてしまった。
心が震えて。

スタッフの方のTwitterをフォローしているおかげで最新情報が
どんどん入ってくるので、この辺は時代を感じる。
ありがたや、ありがたや~。

最初の出逢いからは、あと数年で30年にもなる。
時代が流れたんだなぁ・・・。

中学3年の時に母親が交通事故で寝たきりになるまで私は高知市に住んでいた。
ARB、そして石橋凌氏との出逢いは中2の時だ。
「ザ・ベストテン」に登場する歌謡曲だけにはおさまらなくなってきたお年頃、
クラスメートの間で、ARBのレコードやテープがやたらまわっていた。
みんなが口ずさんでいた。
当時、全学年で学校新聞を作って廊下に掲載してたんだけど、
あっちこっちにARBのこと書いてて、全校的に爆発的に流行っていたのだ。

そして、確かレコードプレイヤーを持っていた姉に、
借りてきたレコードのアルバム2枚をテープに録音してもらった。
それを初めて聴いた時は感電したと言っていい。しびれた。
どういうところがいいの?好きなの?と聞かれても困るくらい。
だって、いいんだもん!

そこから、もう聴きまくった。
曲もかっこいいし、詩の世界も何か深くてかっこいい!
そして、人生初めてのロック・コンサートに友達3人(女子ばかり)でドキドキしながら出かけて行った。
会場に入ると真っ黒のお兄さん達が多くてちょっとビビったけど、コンサートが始まると夢中になった。
ナマのバンドはめちゃめちゃかっこよかった!

その後、関西に引っ越してからも、ARBのコンサートは少ない持ち金を工面して
毎年、可能な限り行った。
ARBが解散した時は、東京まで最後のコンサートに足を運んだ。
コンサートの後、泣けて泣けてしょうがなかった。
今思えば、母親が死んで以来、ずーっと外には出せていなかった悲しみが
コンサート終わりをきっかけに溢れたのだろう。

そういう意味で、まだ世間のことも分からない時に、母親を失い、父親は飲み歩いて家に帰らず
つらかったときに音楽を通して、ずーっと支えになってくれていたように思う。
特に歌詞に心を打つものが多いのだ。

今回のソロアルバムでは、半分くらい昔の曲をセルフカバーしたそうで、
長年ファンの私としては、もう感激のラインナップだ。
何十年の時を経ても全く色あせていないし、
むしろ、3.11後に聴くと曲が新たな表情を持ち始めていると思う。

中でも私の魂の1曲「AFTER '45」という曲が入っている。
松田優作監督の「ア・ホーマンス」という映画でも流れている曲だ。

歌詞を聴いて昔よく、私に言ってくれているような気がしていた。
冷えた心に温かい雨音がしみこんでくるような気がした。
時を経て、今また、姉を失った悲しみの中にいる私に響く。

悲しみをぬぐいされずに君は夜の河を渡る
忘れなよ 忘れてしまえ
悪い夢にうなされていたのさ

2011年3月 9日 (水)

映画の感想 (グラン・トリノ、プラダを着た悪魔、AIKI、MW)

「映画ええがな」というタイトルが浮かんだが、採用はせず。
ググってみたら、ブログタイトルがぱらぱらっと並んでいる。やっぱりね。
誰でも考えるっちゅうねん。

2月末に楽天レンタルで10円と50円のDVDスポットレンタルのキャンペーンをやっていたので、初めて借りてみた。送料込みで4枚で420円。TSUTAYAの100円キャンペーンとコストは同じということになる。
石橋凌氏(私の心の師匠)出演の日本映画を見たくてずっと探してたんだけど、近所のTSUTAYAに置いてないからこれはいい機会。
返却は郵便ポストに投函すればいいし、便利だと思う。
ただ、レンタル期間が10日ということだけど、返却先の埼玉に「必着」と書いてある。ゆうびんHPで確認したところ前日の午前中投函がぎりぎりの期限。ちょっと心配した。
なんだかんだと忙しかったので4枚も見る時間を確保するのが大変だった。

さて、感想。
4本を好きな順で書いてみる。

グラン・トリノ

クリント・イーストウッド演じる、妻を亡くした頑固な老人と少年の話。
私、これ、めっちゃ好き!静かな映画だけど、心をがしっと掴まれた。
頑固者で息子家族にも疎まれてる老人が主人公なのに、最初の数分でめっちゃ共感モードに。
愛する者は先立ち、周りの人間は無遠慮で無神経、自分の城(自宅)を自分の手でメンテナンスし、守って静かに暮らしているけど、孤独。そんな時、世代も文化も異なるアジア系の少年と出会い、不思議な絆が生まれる。
イタリア人の床屋のシーンがすごく気に入った。
全編通して説明っぽい感じがしなくて、手触りの感触が残るような演出だと思う。
失われゆくモノと継いでゆくモノ。

プラダを着た悪魔

見終わっての私の第一声。「女版24(Twenty-four)やん」。
無理難関を優秀なスキルで次々と突破していく痛快さ。しかしふと気づく。「なぜここまで自分を犠牲にしているのか。」
編集の仕事に就きたい女性アンドレアがトップファンッション雑誌の編集長の秘書に雇われるんだけど本人はファッションに興味なし。上司である鬼編集長は仕事に厳しく超ハイレベルの能力が求められる。生き残れるのか、辞めるのか、という話。
私は貧乏性だからファッションにお金かけないけど、美しいファッションを見るのは好き。
それに仕事をバリバリこなすのを見るのも好き。気持ちいい。メリル・ストリープ圧巻。「The Mentalist」のパトリック・ジェーンが色男役のはまり役で出演。セクシー!

AIKI
下半身不随になった少年が合気柔術に入門する話。
合気柔術の師匠役の石橋凌さんがすっごく穏和な笑顔でとっても素敵。ああ、弟子になりたい。
主役の加藤晴彦君も好演。
実在する男性の実話を元にしてるんだけど、その事が冒頭に出てなかった。確か。
私が見逃したのか?でないとしたら絶対それ冒頭で出すべきだったと思う。
エンディングも、オープニングに持ってきたらもっと引き込まれたんじゃないかな。
特典メイキング映像がすごく面白かった。

MW
手塚治虫センセイの問題作を映画化。
原作を図書館で借りて読んでから映画を見たので、私としては、「映画が原作を超えるのは難しい」ということになったけど、主役に玉木宏というキャスティングはドンぴしゃだと思う。立ち姿が美しい、いや、何をやっても絵になる俳優さん。
刑事役の石橋凌さんは、しぶい!存在感どっしり。「It's a fake!」っていう英語の台詞がロックしてた。
ストーリーと演出は、原作から映画に持って来れないモノが多いなと思う。でもセクシャルな部分を「匂わす」だけでも違うと思うんだけど、映画には一切出てこなかったのが残念。肝心要の愛と欲のどろどろ具合が出せたはずだと思うんだけどな。それと、山田孝之くん演じる準主役の賀来という神父の視点で、主人公のキャラを眺めて、観客にもっと想像させるとより良かったんじゃないかな。
ちょっと辛口に書いてしまったけど、MWという映画を生んだことによって、原作を手にする人も確実に増えるだろうし、その意義は大きい。手塚センセイに向かって合掌。
私は小学生の時に自分で買った手塚治虫百科という本を今でも持っている。

2015年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

Links